あざらしのえいが探訪

あざらし(セキヤキリ)によるあざらしのための映画考察。脚本と演出から読み解く話の本質に迫ります。

ロビン・ウィリアムズ氏を偲んで

今朝いつものように電車に乗って、いつものようにニュースサイトを開くと、まず目に飛び込んできたのがこの記事だった

 
 
アンドリューNDR114」「レナードの朝」「ジュマンジ」「フック」「ミセス・ダウト」「パッチ・アダムス」「ジャック」「フラバー」「トイズ」「グッド・ウィル・ハンティング」…
彼の出演する名作は挙げるとキリがない。
そのほとんどが主演であることもまた驚きであり、彼がいかに一世を風靡した素晴らしい役者であったかを示している。
 
私が彼の主演作の中でもとりわけ好きで、何十回も観ているのが
他の作品も何度も繰り返し見ているけれども、この作品だけは特別だ。
「自由」とはなんなのか、人はなぜ「死」ぬのか、多くのことを考えさせてくれる作品であり、私が映画というものについて考察するきっかけになった。
 
ロビンの演じる役の多くはお茶目で、コミカルで、しかし真面目で、どこか物悲しく、笑顔は切なく、物語の深みを増して伝えていたのが印象に残っている。
彼の言葉は一見淡々としているような口調でありながら、聞き取りやすい英語は胸にまっすぐに突き刺さった。
 
近年での有名な出演作品は「ナイト ミュージアム」だろう。
ルーズベルト大統領の彫刻役のロビンは、飄々としていてお茶目な、いわゆるロビンが得意とする役どころで、
これからはそういった超自我的な役どころで活躍をしていくのかなー
と期待していた矢先の訃報であった。
 
今思い返しても、ロビンの出演作は「何度も観たい」映画が多かったように思う。
それだけ、作品の中での彼の存在感があり、伝わってくるものも多かったのだろう。
彼の遺した名作たちは、これからも多くの人に観られ、きっと観る人に笑顔と切なさをもたらしてくれる。
 
 
私が愛して止まない作品たち。
そんな作品を届けてくれて、残してくれて本当にありがとう。 
天国でまたいつか、彼の新しい作品と出会うのを楽しみに、
私は今日もあなたの映画を観ています。
 
May your soul rest in peace.